コリドラスの繁殖を考える 繁殖の心得って何だろう? 専用水槽がないとダメ? 奥義はあるの?

Moi!こんにちは、cory-paradiseです。

コリドラスを飼育していれば、いつかは繁殖を!と思うのは当然のことです。

私も毎シーズン繁殖に取り組んでおり、産まれた個体は手元に残すこともあれば、直売イベントに参加して販売しています。
やはりブリーディングは面白いですし、そこから学ぶことも多いです。

今回はコリドラスの繁殖について、私なりの想いを語らせて頂きます。

繁殖の心得なんて無くてもいいです

コリドラスの繁殖について、私なんかでもたま~に質問されることがあります。
そうゆう時は決まって繁殖に適した健康な親魚を飼育することって答えます。
ですが、大概は「はぁ?」って顔をされてしまいますね。

おそらく技術的なコツとかを期待して聞いているのでしょうから、その気持ちもわからないこともないのです。

しかし、敢えて言おう。繁殖は愛だと!

実際にコリドラスは繁殖例も多いですよね。

しかしそれは、コリドラスにとってより良い環境で飼育することの延長にあるものであって、そこをすっ飛ばして繁殖のコツなどあり得ないのだと受け止めてほしいのです。

繁殖可能な成体に育てることは飼育者の努力次第です。
でも繁殖そのものはコリドラスの自然な行動ですし、アクアリウムは経験から身につく感覚的なことが多いですから、コツとかそういった事を伝えるのは単純に難しいのです。

だからと言って繁殖は難しいのかと言うと、そうでもない。
ならば簡単かと言うと、それも違う。
一概に言えないからこそ悩ましいものです。

ただ、もう一度言いますが繁殖に適した健康な親魚を飼育すること。少なくともこれは間違いではないと思うのです。

繁殖水槽って専用じゃないとダメ?

もちろん、駄目ではありません。

でもちょっと考えてみて下さい。
繁殖はアクアリウムの中での一つのカテゴリではありますが、幾つもあるアクアリウムのジャンルから必ずしも結びつくものではないですよね。
つまり、交尾⇒産卵⇒孵化⇒育児とゆう流れを想定していない水槽環境では結果を出すのは難しくなる訳です。

否定するわけではありませんが、例えばADAに代表されるネイチャーアクアリウムは芸術の域まで達したアクアリウムの最高峰ジャンルと言えます。
美しい水草が生き生きと茂り、色とりどりの熱帯魚が混泳してますよね。

しかし、その水槽で繁殖を行うとしたら様々な弊害が発生するでしょう。

多種多様な熱帯魚の中には、こういった水槽環境でも繁殖可能な個体はいるでしょうが、繁殖は産卵したら終わりではありません。

少なくとも繁殖とゆう結果を求めるのであれば、産まれてくる命にとって天敵だらけな水槽では安全とは言えないですよね。

十人十色とは思いますが、どこまで新しい命の誕生と成長に携わるのかを覚悟してやり遂げる努力をすることが繁殖ではないかと考えています

個人が持てる水槽は限りがあります。あなたの水槽が繁殖に適しているかどうか?
それを今一度見つめ直してみて下さい。

繁殖の奥義!なんて無いよ。・・・たぶん。

私にとって繁殖は技術的なものより、どれだけ想いが強いかが大切なのです。

初心者であってもベテランでも、アクアリストなら自分の水槽に色々な夢を託しているからこそ繁殖を夢みるのだと思います。
自分だけの水槽で水草が繁り、お気に入りの魚たちが元気に泳ぎ回る。そのうえ繁殖までしてくれたら幸せだなぁって誰もが思う訳ですよね。

そうゆう想いを押さえつけてまで「繁殖とは何ぞや!」みたいに語ることは避けたいですし、技術的なことだけを経験も伴わずに伝えるのは無責任だと感じるのです。

もし、貴方が繁殖まで行き着いたのであれば、ご自分の飼育方法が良い方に向かっているんだと素直に自信を持って良いことだと思います。

きっとそれは、貴方の想いの強さが導いてくれた結果なのでしょう。

ただ繁殖について伝えようとすると、心得的な事も語らないと成り立たない場面もあるのが実際のところです。

でも考え方は十人十色。
わかり易く表現するのは難しいし、省いてしまうと誤解を生みやすい。
これだけ情報があふれる世の中で、繁殖に関する情報が比較的少ないのは伝えることが困難であることが一つの要因ではないかと感じています。

しかし世のブリーダーさん達やアクアリウムのプロ達は、自分が手がける命に対してどこまでも本気で向き合っているからこそ必要な人に必要な情報を役立てて欲しいと思っているのではないでしょうか?

私はそう感じています。

あとがき

私にとって産卵は、コリドラスからの贈り物みたいなものだと思っています。

意図的であれ、偶然であれ、自分の水槽で新しい命が産まれた感動は筆舌に尽くしがたいものがありますし、是非とも多くの方に同じ感動を体験してもらいたいと心底思います。

この瞬間を是非、味わって頂きたいです。

それではまた。Moimoi!

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